ロトくじのゲイル理論とは何か
ロトを当てる理論はいくつも出ていますが、理論とは名ばかりで、何をやっているのか良く分からないものが殆どです。その中で、ゲイル理論は、過去の状況を徹底的に分析して今後を予想するというもので、考えられるあらゆる方法を論理的に解析しております。
この理論は簡単に言うと、偏りを抽出し予測するというもので、例えば、サイコロを5回振って偶然1~5が出たとします。それでは6回目を予想すると何でしょうか。答えは明白です。
ロト6の場合、43個の数字から選ぶので確立はどの数字でも1/43のはずです。実際にはどうでしょうか。例えば100回までを見ると、ボーナス数字を含めて一番多く出ているのは28の25回、一番少ないのは22の14回です。最多と最小では半分とまでは行かないまでも、相当の開きがあるのが分かります。
皆さんは、「それは絶対数が少ないからだ、回を重ねるごとにその差は収斂されて行く」と思うでしょうが、それでは執筆段階での最新回である846回までを見てみましょう。最多は27で160回、最小は9で123回です。確かに収斂されつつはありますが、その差は36回も異なっています。
つまり、どの数字も同じだけの確立ではあるものの、それは数学的な話であり、実際にはそのとおりにはなっていないということです。
それでは、なぜ、そうなるのでしょうか。その原因は2つあります。ひとつは物理的な偏りです。これは、何にせよ全て同一にはできないということで、存在自体が何らかのくせをもつということです。サイコロを例に取ってみてもその6面の作り、内部の素材の均一性、全てが同じということにはなりません。
他方、プログラムの世界を見てみましょう。プログラムで乱数を作成するとその種毎に、一定の方向性が定まり、全くのランダムということにはなりません。そこで乱数プログラムの作者は様々な方法を使い、いかに均一になるかに腐心しているのです。
次の理由は時間軸に対する偏りです。これこそがゲイル理論が最も重きを置く部分です。これは、確かに確率論的には一定の方向に収斂されるのですが、その過程で一定の偏りが発生するということです。その偏りを発見し推測するのが重要というもので、これはゲイル理論の主要部分を構築しているのです。
それでは、理論を見ていきたいと思います。
飛び期間の偏り追跡
ゲイル理論の主要な位置を占める理論です。簡単に言うと、長期間出ていない数字はそろそろ出現するだろう、最近、集中して出ている数字はこれからも出るであろうということで分析を行います。
前者をコールドナンバー、後者をホットナンバーと言い、ゲイル理論では「ホットとコールド」と呼んでいます。
すなわち、ホットナンバーは最近10回以内の抽選のうちで当選した数字のことで、コールドナンバーとは逆に当選しなかった数字のことです。
これを知るためには、それぞれの数字のはずれた回数をカウントする。はずれた回数をカウントし、次の本数字の中で、何個のホットナンバーが当選し、何個のコールドナンバーが当選するかを予想します。
第875回を見てみましょう。図①を見てください。3番目の数字は11ですが、その数字が前回出たのは第871回です。この間、872回から874回まで出ていない。この出ていない回数の期間を飛び期間といいます。この間に出なかったのは3回。このため、飛3欄は3となっています。
本ソフトでは、飛び期間、はずれ回数をレイアウトの関係上「飛」とか「飛数」などと簡単に表しているのでご承知ください。
「L10」とは当選した本数時の中に何個ホットナンバーが入っていたかを表しています。図②を見てください。第876回ですが、飛び期間は「13-3-0-3-11-6-」です。ボーナス数字はカウントしていません。10以下の数字は「3-0-3-6」の4個です。このため、L10は4となっています。
これの期間計算をしたのが図③です。初回から現在までの全てのL10の平均が「全期間平均」で4.681となっています。「指定期間まで」とは下の「計算期間」で計算されたもので、デフォルトで10回前までとなっています。すなわち、図④ですが、この時点での最終回である第876回から10回遡る第867回までのL10の合計は47であるため平均は4.7となっています。直近10回までは、ホットナンバーは全期間平均より若干多くなっています。
「飛合計」とは、はずれ回数を合計したものです。L10とともに見ていくと、ホットナンバーとコールドナンバーをどのような割合で選択することができるか判断することができます。ここでも全期間と指定期間までが計算されています。
図⑤は飛び期間が0~4の個数です。すなわち、ホットナンバー中のホットナンバーで、指定回まで何回出たかのランキングです。図の場合飛数3が最多の13個、次が1で10個ということが分かります。
奇数、偶数の偏りチャート
奇数、偶数の偏りチャートは、直前までの5回、又は10回の奇数偶数の数を比較して次回の奇数と偶数の出現比率を予想するものです。奇数、偶数は確率的には半々に出ますが、毎回、必ず半々になるかと言えばそうはなりません。
必ず偏りが生じているのです。例えば、前5回で奇数が20回出て偶数が10回でた場合は「奇数=+10」、偶数が17回で奇数が13回の場合は「偶数=+4」とします。ここで、連続して奇数が多い場合は次は偶数が多くなることが予想され、偶数の数字がとても多いと次回は奇数が多くなると予想されます。
予想数字が2つあり、どちらかを選択しなくてはならない場合は奇数が多く出ていれば偶数を、逆であれば奇数をという選択が可能となります。
また、850回までの過去の数値を見るとロト6の場合は、各回の奇数と偶数の差が2以下が697回、2より大きいのは157回で 81.5%が2以下となっています。このことを考えると、全てを奇数、又は偶数にすることや奇数や偶数を、ただひとつだけ選択することがどれほど当選の確率を減らしていることが分かります。 なお、この数字はボーナス数字を含めないことにご注意ください。
大小の偏りチャート
大小の偏りチャートは、ロト数字を大小ふたつのグループに分け、次回の大数字と小数字の出現比率を予想するものです。ミニロトの場合は15を境にロト6の場合は23を境に大小に分けています。直前までの5回、又は10回の大小の比率を分析し、次回は大を多くするか、小を多くするかを決めます。
例えば、前5回で大数字が20回出て小数字が10回でた場合は「大=+10」、小数字が17回で大数字が13回の場合は「小=+4」とします。ここで、連続して大数字が多い場合は次は小数字が多くなることが予想され、逆に小数字の数字が多いと次回は大数字が多くなると予想されます。予想数字が2つあり、どちらかを選択しなくてはならない場合は大数字が多く出ていれば小数字を、逆であれば大数字をという選択が可能となります。
また、850回までの過去の数値を見るとロト6の場合は、各回の大数字と小数字の差が2以下が697回、2より大きいのは157回で 81.5%が2以下となっています。このことを考えると全てを奇数、又は偶数にすることや奇数や偶数をただひとつだけ選択することがどれほど当選の確率を減らしていることが分かります。 なお、この数字はボーナス数字を含めません。
合計の偏りチャート
合計の偏りチャートは、出た数字をそれぞれ加算して得られる数字から次回の合計を予想するものです。例えば、ロト6で「5,9,15,20,25,40」が出たとしますと、5+9+15+20+25+40=114とするものです。どの数値も同率で出現するなら、少ない数字や多い数字に偏るということはありません。このことは確率的に数字の合計は中心に集約されますということでミニロトの場合は75から85まで、ロト6の場合は120から150が一番多く出ています。
合計の偏り分析は中心点から小さい値になっているか、大きな値になっているかで予測することです。小さな合計結果が続いている場合は、次回は大きな合計が出ることが予想され、また、とても小さな合計であれば次回以降はバランスを回復するために大きな数字の合計となることが予想されます。
合計の偏りチャートは大小の偏りチャートとも関係があります。大きな数字が多く出ると予想した場合は、当然合計数は多くなります。逆に小さい数字が多く出ると予想した場合は合計数は少なくなります。このように両者を重ね合わせながら検討をすることでより当選に近づくことができるようになります。
末尾の偏り追跡チャート
末尾の偏り追跡チャートはロト数字を0から9までの10個の末尾を集団化して、直前までの5回ないしは10回の数字を分析して予想するものです。
例えば、数字の末尾が5の数字は過去10回までで何回出たか、1はどうか、2はどうかなどとみて行くことです。
ロト6の場合第850回の時点では、直前10回では最大が数字9で3回、最小は数字8で9回です。確率的には等しく出現するはずですが、実際には最大と最小では3倍もの違いが生じています。この結果、当選数字に末尾の偏りが生じているのが分かります。もちろん、この場合は次回の末尾は大幅に少なくしか出ていない9を選択することとなります。
末尾表で分かるとおり、全ての末尾が同じくなることは過去1度もありません。語呂合わせ的に全ての末尾を同一にすることが無意味なことがはっきりと分かるものです。
数字集団の偏り追跡チャート
数字集団の偏り追跡チャートは、ロト数字をそれぞれ5つのグループに分け、次回はどの数字集団が多く出るかを予想するものです、
数字集団が連続して3回以上出現していない場合は、その集団は当選する時期に入ったこととなり、逆に数多く出現していれば、その集団は当選しなくなる可能性が高くなります。
この分析は直前10回で行うのが基本ですが、例えば直前5回、10回、全ての回などの期間を区切り、それぞれの回を比較することで行うこともできます。もしも、2つの集団からは選択する必要がないとすると、例えばロト6の場合は43個の数字が33個の数字になったと同じくなり、それだけ当選確率が高まることとなります。
なお、この数字はボーナス数字を含めません。
同伴数字チャート
同伴数字チャートは、ある数字が他の数字とどのぐらい一緒に当選しているかを見るものです。当選する確立の高いと思われるひとつの選択数字があれば、過去その数字と一緒に当選している率が高い数字を選ぶのは効果的です。
図①の左端にロト数字で、数字の行を選択すると②でグラフが表示されます。各数字の実数個数は③で知ることができます。
当選数字ランキング
当選数字のランキングの一覧を見てどの数字がホットになっているかを知るチャートです。ゲイル理論では特に、過去10回、25回、50回、全ての抽選、という4つの期間でチャートを活用するのが有効としています。
これらの、期間が異なる当選チャートを比較することで、全体的にどの数字がホットになっているかが分かるのです。なお、このチャートは短期的トロ傾向を示すものであることから、ボーナス数字を含めないで分析するのが基本ですが、傾向を見る点に着目するならば、ボーナス数字を含めた合計やボーナスのみを分析することもできます。
それでは、ソフトを見てみましょう。
当選数字のランキングの一覧グラフと値で表示しており、一番少ない出現回数から一番多い出現回数まで一目で見ることができます。真ん中のリストを見てください。本数字、ボーナス数字、合計とあり、項目欄の数字がそれぞれ何回出ているかが表示されています。グラフは起動時には合計が表示されていますが、このリストで見たい部分をクリックすると当該グラフとなります。
試しに、ボーナス数字と書かれたリスト部分をクリックしてください。ボーナスの数字だけなので極端に数が減っているのがグラフ上でも分かります。
次に回数の指定については、実は二つの方法があります。計算ボタンが二つあり、それぞれのパネルで計算を行うことができます。下のボタンの部分では起動時には1回から現在までの全てで集計しています。
ここでは抽選回の範囲を指定して一覧を作成することができるので、どの数字が旬になっているかが一目で分かります。
「■計算個数、回前までを計算」と書かれているとおり、現在の回を基準として、指定回まで遡り計算します。つまり10回前で、現在が900回だとすると801回から900回までの10回を計算することになります。
ゲイル理論では特に、過去10回、25回、50回、全ての抽選で見るのが良いのでここのボタンで集計するのが早道となります。次に、上部の計算ボタンでは任意の好きな期間を設定して見ることができます。オリジナル論理で指定期間を変更して考察するのも面白いと思う。
となり組チャート
となり組チャートとは、15-16のように連続する数字が当選数字となる場合です。ソフトでは、となり組が出現した場合にその出現した数字を表示しています。ソフトで計算されているとおりロトにおいては、となり組が出現する割合は多いものです。この数字とそれぞれが出現する間隔を飛び期間の例により予想することで効果的に数字を選択することができます。
パーセンテージシステム
パーセンテージシステムとはホットナンバーに着眼して数字選択を行うものです。当選数字の約87%が直近10回の抽選期間に、約66%が5回以内に、約50%が5回以内に当選しているということが一般的に言われており、こうした直近の状況を判断しての数字選択は効果的です。
この図においては、直近10回の状況を見やすいように表示するとともに直近10回のうちに2回以上出現したものをピックアップしてランキングしています。更に、そのうちで前5回以内にも出現している数字をランキングし、ホットナンバーの把握を容易にしています。